国内PC市場の変遷

ここでは、日本のパソコンの変遷について解説をしています。 日本のPCマーケットがどの様に移り変わったのかを知ることができます。

1970年代

1970年代は、あまりパソコンと言う言葉が世間一般には浸透をしていなかった時代です。 当時は、パソコンの前身となる8ビットマイコン搭載のワンボードマイコンが主流となっていました。

ワンボードマイコンとはむき出しの電子基盤に赤色LED表示ディスプレイと簡単な操作キーが付いたものです。 一つのボードにすべての機能が収まっていたのでワンボードマイコンと言われました。

日本を代表するワンボードマイコンには日本電気が製造販売したTK−80があります。 ワンボードマイコンは実務向きと言うより、マシン語とよばれるプログラミング言語のトレーニングマシンとしての使われました。

その後、1978-1979年には、日本電気(NEC)からPC-8001、そしてシャープからMZ-80Kと言われる、その後のパソコンブームを作るホビー用途にも使えるパソコンが登場をしました。

1980年代

表示色を増やし、より表現力の高い音源を搭載した、より高性能な富士通のFM-7などが登場をしました。

その後、8ビットパソコンからより処理能力の高い16ビットパソコンの時代へと移行をしました。 1982年には当時を代表する16ビットパソコンのPC-9801が発売をされました。

また、ゲームなどのホビーユースを目的として、マイクロソフトとアスキーが規格を定めたMSX機が登場をしています。 MSXはオープンアーキテクチャーとなっていたため、パソコン開発・販売に出遅れていたサンヨー電気や松下電器、ソニーなどがこの規格のパソコンを販売しました。

ホビーユースの16ビット機としてはシャープのX68000が代表格となります。

1990年代

1990年代は、32ビットパソコンへの移行が進みました。 IBMのPC/AT互換機に、マイクロソフトのWindows OSを搭載したパソコンが主流となりました。

特に1985年にユーザーインターフェースを大幅に改善したWindows95が発売されると、テレビなどのメディアで大きく取り上げられたため、 パソコンユーザーを増やすことに繋がりました。

2000年代

ノート型のパソコンが普及をし始めました。 ひざ上に載せることが出来るのでラップトップパソコンと言われました。 ノートパソコンは小型で持ち運び出来る為、ビジネス用途で使われるケースが多いパソコン形状です。

2010年代

パソコンの低価格化が進みました。 また、スマートフォンの普及が進み、若者を中心にパソコンを購入しない世代が増えました。